アネモネ テヌイフォリア

(Anemone tenuifolia)

キンポウゲ科


英名をケープアネモネといい、黄白色からピンク色の花を咲かせます。花の直径は6~10cmで、20枚程の花弁(正確には萼弁)から成ります。葉は濃緑色で、深裂し、革質で堅く、秋から冬に掛けて新葉と古い葉が入れ替わります。北半球のアネモネにはこのような堅い葉を持つ種類はありません。更に他の種類には見られない特徴があります。アネモネはたいてい開花時以外は地上に茎はありませんが、本種は常に地上茎があり、分枝し、常に葉を付けています。開花時の草丈は20~60cmです。開花期は自生地では冬期で、夏に山火事に遭った時によく開花するらしい。当地(滋賀県)では3〜4月に開花します。ケープ州の海抜450m以上の山の湿った斜面に自生しています。

栽培方法

鉢植えまたは露地で栽培します。西日の当たらない場所が適しています。寒さには余り強くなく、雪を冠ったり、零度以下にしないようにします。一方暑さにはかなり耐えます。鉢植え栽培の場合は軒下や無加温のビニールハウスなどで管理します。秋(9月中旬〜10月)に株を植え付けます。
培養土は赤玉土、鹿沼土、軽石、バーミキュライト、腐葉土などを混合した排水と保水性に優れたもの用いると良いでしょう。肥料は粒状のマグアンプKの中粒を少量与えます。
植え付け後はたっぷりと水を与え、以後は鉢土の表面が乾けば、同様に水を与えます。

アネモネ テヌイフォリア






アネモネ テヌイフォリア






アネモネ テヌイフォリア





花壇植え