球根性ナスターチューム

(Tropaeolum )

ノウゼンハレン科

トゥロパエオルムは属名で普段ナスターチュームと言っているのはトゥロパエオルム・マジュスのことです。トゥロパエオルム・マジュスは一年草ですが、他に球根を形成する多年草の種類があります。トゥロパエオルム属はメキシコから南アメリカに掛けて分布し、一年草または多年草で、主に黄や赤の花を咲かせます。
私が興味を持っているのは球根を形成する種類で、中でも青い花を咲かせるトゥロパエオルム・アズレウムです。地中に球根(塊茎)を作ります。この球根が分球することはほとんどないので、増殖が難しいのです。茎は蔓になり、アケビの葉を小さくしたような葉は巻きひげのように物に絡み付きます。花は青紫色で濃淡があり、開花直後は濃い色をしていますが、時間とともに色は薄くなります。しかし個体によっては色が変化しないものもあります。花にはキャラメルの様な甘い匂いのするものもあります。開花期は当地では4月から5月ですが、開花時期に早晩があります。花の大きさは2〜2.5センチで、花弁の幅に広狭があります。球根は球状で、年々大きくなります。チリー中部に分布しています。 アズレウム以外にも下記の種類を栽培しています。

栽培方法

鉢植えで栽培します。秋(9月上旬〜10月上旬)に球根を植え付けます。培養土は赤玉土、鹿沼土、軽石、バーミキュライト、腐葉土などを混合した排水と保水性に優れたもの用いると良いでしょう。肥料は粒状のマグアンプKの中粒を少量与えます。植え付けの深さは球根の2~3倍です。植え付け後、支柱をします。
日当たりの良い雨のかからない無加温のビニールハウスなどで管理します。冬期は生育期なので、出来る限り零度以下にしない事が重要です。水やりは午前中に行います。鉢土の表面が乾けばたっぷり水を与えます。開花後、葉が黄色くなってきたら水やりを控え、葉が枯れた後は掘り上げずに、秋まで乾燥状態にしておきます。
トゥロパエオルム・アズレウム(ブルーナスターチューム)
(Tropaeolum azureum)

トゥロパエオルム・アウストロプルプレウム
(Tropaeolum hookerianum ssp.austropurpureum)

トゥロパエオルム・トゥリカラー
(Tropaeolum tricolor)

トゥロパエオルム・ブラキセラス
(Tropaeolum brachyceras)

トゥロパエオルム・フーケリアヌム?
(Tropaeolum hookerianum?)